連載 英語論文を書くということ・4
原著論文を書く過程
余 善愛
1,2
1University of North Carolina at Chapel Hill School of Nursing
2University of North Carolina at Chapel Hill Center for Health Promotion and Disease Prevention
pp.158-163
発行日 2016年4月15日
Published Date 2016/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201243
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前回まで,論文の骨格となる文章の構造について述べてきました。今回は視点を少し変えて,具体的に投稿先が決まり,原稿を書き始める想定で考えていきましょう。第1回でも述べましたが,研究の結果が出て解析をしているあたりから,どの雑誌にまず投稿するかを検討していきます。決まり次第,Author's guidelinesに目を通し,Abstractの書き方の規定,本文や文献様式などキーポイントをノートなどに書き留めておきます。これは,最初の投稿先にrejectされた場合,次の投稿先を考えるときに,どこを変え,どこを変えずにおけるかを検討するときに役立ちます。雑誌によって様式は本当にさまざまですから。
中でも,おおむね変えずに済むのが方法(Methods)と結果(Results)です。特に方法は,この時点ではほぼできているはずです。時間がかかるのは結果のほうで,おそらく結果を書くときに最初に行なうのは,図と表の作成かと思います。
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