特集 白内障手術の傾向と対策―術中・術後合併症と難治症例
Ⅲ.ハイリスク症例―私はこうする
角膜混濁眼の白内障
藤澤 邦俊
1
,
清水 公也
1
1北里大学医学部眼科学教室
pp.191-195
発行日 2004年10月30日
Published Date 2004/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410100816
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はじめに
近年の白内障手術の進歩により,小切開での手術が主流となっている現在においては,その手術適応も拡大してきているように思う。しかし角膜混濁例などは視認性が悪く,術中操作の困難さから合併症も生じやすい1~5)。そのような症例に対しては,合併症の発生を最小限に抑え術後のquality of vision(QOV)を向上させるために,十分な術前検査で患者の状態を把握し,それに対しての綿密な手術計画を立てることが重要である。最近では治療法,使用器具においていろいろなオプションがあり,それらのいずれを選択し組み合わせたらよいか,術者側にも高度なテクニックと正確な知識が必要となる。
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