特集 白内障手術の傾向と対策―術中・術後合併症と難治症例
Ⅲ.ハイリスク症例―私はこうする
角膜内皮細胞の少ない症例の白内障
宮井 尊史
1
,
宮田 和典
1
1宮田眼科病院
pp.182-186
発行日 2004年10月30日
Published Date 2004/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410100814
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はじめに
角膜細胞の少ないハイリスク症例に対する白内障手術の最大の問題点は,術後に水疱性角膜症を生じる可能性があることである。そのためには,まず水疱性角膜症の現状を知り,その危険性を十分に把握することが必要である。また,術前,術中のどのような因子が角膜内皮細胞障害に関与しているか解析し,個々の症例のリスクを把握することが重要である。そのうえで,角膜内皮障害の最も少ない術式を選択する。
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