Japanese
English
連載 眼科手術のテクニック・149
角膜内皮細胞障害
Corneal epithelium damage after surgery
宮田 和典
1
Kazunori Miyata
1
1宮田眼科病院
pp.1316-1317
発行日 2002年8月15日
Published Date 2002/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410907834
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医原性水疱性角膜症は減っていない
白内障手術において最も避けるべき合併症は,角膜内皮細胞障害とそれに引き続き生じる水疱性角膜症であろう。この10年,超音波機器の開発,ヒアルロン酸製剤の導入と白内障手術の進歩には目を見張るものがある。安全になったはずの白内障手術であるが,全層角膜移植術の統計をみてみると,この10年での白内障手術後の水疱性角膜症は減少していないのである。
その理由には,術者の増加に伴う初心者の増加,以前は行われていなかった難易度の高い症例への応用などが挙げられるが,超音波乳化吸引術導入時ほど角膜内皮細胞への関心が薄れているのも1つの理由と考えれられる。
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