特集 第57回日本臨床眼科学会講演集 (6)
特別レポート
有効なロービジョン者(児)の支援のために
田淵 昭雄
1
,
山田 信也
2
,
田中 憲児
3
,
山田 敏夫
4
,
花田 妙子
5
,
山縣 祥隆
6
1川崎医科大学
2国立函館視力障害センター
3眼科田中クリニック
4大島眼科病院
5熊本大学
6兵庫医科大学
pp.1548-1563
発行日 2004年8月15日
Published Date 2004/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410100705
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■総括
ロービジョンケア(以下,ケア)は最近の眼科臨床のなかでも欠かせない領域になってきている。これまで治療不可能であったロービジョンに至る眼疾患,特に網膜硝子体疾患に対する積極的なチャレンジなど,新しい治療は眼科医にとって極めて魅力あるものである。眼科医は単に障害された視覚が改善されることのみに自己満足しているのではなく,そのことによって障害者(児)の生活の質(quality of life:QOL)の向上につながること,さらに,これらの新しいチャレンジにもかかわらずロービジョンに陥る者や児に対しても責任をもって対処しなければならないことにも理解が深まってきている。
日本臨床眼科学会においてもケアに関する演題が多くなり,本シンポジウムにおいても日常診療でのケア導入を開始したり,これから始めようと考えている施設から多くの参加者があった。
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