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連載 今月の話題
東北大学におけるロービジョンケア
Starting and conducting low vision services in Tohoku University Hospital
陳 進志
1,2
,
山田 信也
1,3
Shinshi Chin
1,2
,
Shinya Yamada
1,3
1東北大学医学部附属病院眼科
2東北労災病院眼科
3国立函館視力障害センター
pp.423-427
発行日 2006年4月15日
Published Date 2006/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410100398
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きっかけ
2003年1月,函館。「玉井先生,僕,仙台に戻るんだったら東北大でロービジョンケアをしたいんです。対象になる患者さんがものすごくたくさんいると思うんですけど。」「いいよ。」当時市立函館病院に勤めていた陳の勤務先移動を決めに玉井教授が訪れた冬の函館の寿司屋で,東北大学ロービジョン外来の設立は簡単に決まってしまった。
陳は2000年より函館で,山田からほぼ毎週勉強会などを通じてロービジョンケアを学んでいた。2001年からは市立函館病院で通院患者を対象にプライマリーロービジョンケアを行っており,血液透析を必要とする網膜色素変性患者の再就職なども経験し,徐々にロービジョンケアに対する理解と自信を深めていた。しかし,函館では常に山田に相談しながらケアを行ってきたため,仙台において一人でロービジョンケアができるか,多少の不安もあった。また,小児や珍しい疾患の患者に対するロービジョンケアの経験はほとんどなかった。
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