今月の臨床 婦人科医のための乳癌検診
視触診
2.視診・触診の方法と所見,乳頭分泌の取り扱いについて
齋藤 千奈美
1
,
佐川 正
2
,
藤本 征一郎
1
1北海道大学医学部産婦人科
2北海道大学医療技術短期大学部
pp.379-383
発行日 2001年4月10日
Published Date 2001/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904299
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はじめに
乳腺は表在性の臓器であるため,視診・触診で異常を発見できることが多く,診断においてその果たす役割は大きい.乳癌発見の90%以上は患者が乳房の腫瘤に気付き,受診することによる.しかし,患者の訴えが腫瘤ではなく,乳頭からの分泌であったり,また時に無症状の患者から乳癌が発見されることもある.このため乳癌検診を行うに当たっては,正しい視診・触診の方法を身に付け,さらに乳頭分泌の取り扱いについて習熟しておく必要がある.
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