今月の臨床 腹腔鏡下手術—知っておくべき最新情報
疾患別の手技・適応と限界
6.子宮脱・膀胱脱・尿失禁
松元 隆
1
,
西 睦正
2
,
伊藤 昌春
1
1愛媛大学医学部産科婦人科
2松山市民病院産婦人科
pp.254-256
発行日 2001年3月10日
Published Date 2001/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904275
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はじめに
筆者に与えられたテーマは表題の通りであるが,通常膀胱脱と子宮脱は合併してみられ,膀胱脱が高度の症例において排尿障害・尿失禁などの泌尿器症状が出現する.また,中高齢者の子宮脱の手術は腟式子宮全摘術および前腟壁・後腟壁会陰形成術やマンチェスター手術をはじめとする腟式手術で十分な効果が得られ,尿失禁に対する手術も各種尿道吊り上げ術が確立されており、腹腔鏡下手術は第一選択にはならない.そこで,本稿では,挙児希望を有する若年者の子宮脱に対する腹腔鏡下手術について述べる.
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