境界領域の再評価とその展開 特集
産婦人科と泌尿器
子宮脱に対する膀胱脱の病態と対策—Manchester手術を中心として
石原 実
1
,
浅井 光興
1
,
上野 直樹
1
,
畔柳 純一
1
,
鈴木 正利
1
,
野口 昌良
1
Minoru Ishihara
1
1愛知医科大学産婦人科学教室
pp.581-585
発行日 1987年9月10日
Published Date 1987/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207649
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子宮脱は分娩,重労働,体質など種々の原因により,骨盤底筋群および諸靱帯(主として基靱帯)が弛緩することにより,性器裂孔(Hiatus genitalis)が哆開して発症すると考えられている。また膀胱脱や直腸脱を伴うことが多く,排尿障害,排便障害を訴えることもあり,手術療法が行われる。しかしその術式については従来より種々の方法が報告されており一致した見解が得られていないのが現状である1〜7)。子宮脱に対する膀胱脱の病態とそれに対してわれわれの行っているManchester手術術式を紹介し,更にその成積を報告する。
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