今月の臨床 母子感染—最新の管理指針を考える
ウイルスの母子感染とその管理
4.サイトメガロウイルス
北中 孝司
1
1奈良県立医科大学産科婦人科学教室
pp.1281-1283
発行日 2000年11月10日
Published Date 2000/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904178
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はじめに
本邦ではサイトメガロウイルス(CMV)の抗体保有率が高く,妊娠中に初感染を受ける可能性は少ないとされてきたが,先天性CMV胎内感染症の報告が散見されるようになってきた.先天性CMV感染症で予後重篤例に遭遇すると,日常臨床の上でCMVの母子感染を予防する必要性を痛感する.
ここでは,CMVの性状や疫学と妊娠中の感染,診断や管理方針などについて述べたい.
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