今月の臨床 生殖内分泌と不妊診療の最新データ
性成熟期
6.高プロラクチン(PRL)血症
松岡 良
1
1東京日立病院産婦人科
pp.426-431
発行日 2000年4月10日
Published Date 2000/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903991
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不妊症の原因として,プロラクチン(PRL)の異常は最初に鑑捌すべき疾患であることはいまや周知の事実であり,その頻度は表1に示すごとく,不妊外来患者の約40%くらいである.血中PRL値が15ng/ml以上の顕性高PRL血症とTRH負荷テストで過反応を示す潜在性高PRL血症に分けられる.今回はこのそれぞれについて,排卵障害の機序,症状,診断,治療,妊娠・分娩・産褥について概説する.
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