今月の臨床 婦人科外来
婦人科腫瘍患者の診療
4.子宮頸癌
櫻木 範明
1
,
山本 律
1
,
岡元 一平
1
,
小口 健一
1
,
佐川 正
1
,
藤本 征一郎
1
1北海道大学医学部産婦人科
pp.476-483
発行日 1999年4月10日
Published Date 1999/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903609
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●はじめに
子宮頸癌外来の目的・意義は,①集団検診あるいは施設検診でスクリーニングされた細胞診異常症例などに対する二次検診を行い,診断を確定すること,②診断の説明とともに,治療内容とその予想される成績ならびに後障害の可能性について説明を行うこと,③治療後のQOLの観察と全身的な健康管理を行うこと,④治療後のQOLの改善のために必要な内科的あるいは外科的処置を行うこと,⑤再発あるいは他臓器癌の早期診断を行うこと,などにある.治療そのものはこのなかに含めていないが,癌治療においては根治性を損なわない限りにおいて,機能温存を考慮した手術治療が望まれる.
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