症例
多量の腹水およびCA12-5の異常高値を認めた硬化性間質性腫瘍の1例
西條 良香
1,3
,
岡山 哲也
1
,
寺澤 晃司
1
,
小林 津月
1
,
湯浅 敏正
1
,
森下 一
1
,
沼本 敏
2
1高知市立市民病院産婦人科
2高知市立市民病院臨床病理検査科
3徳島県立海部病院産婦人科
pp.1215-1218
発行日 1998年9月10日
Published Date 1998/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903412
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患者は33歳.未婚,未経妊.持続する腹部症状にて受診し,超音波検査および腹部CT検査にて左卵巣腫瘍と多量の腹水が認められた.開腹術を施行したところ,大量の腹水(約7.4l)および左卵巣腫瘍を認めた.術後の病理検査にて左卵巣の硬化性間質性腫瘍(sclerosing stromal tumor:SST)と診断された.術後,高値を示していたCA12-5は正常化した.現在術後2年が経過するが,腹水の再貯留やCA12-5の再上昇は認めていない.
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