今月の臨床 サイトカインと産婦人科
妊娠とサイトカイン
2.胎児肺成熟とサイトカイン
清水 浩
1
,
小川 雄之亮
1
1埼玉医科大学総合医療センター小児科
pp.1044-1048
発行日 1998年8月10日
Published Date 1998/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903366
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
肺を構成する40種類以上の異なった細胞は,成長・発達の増殖・分化の過程において,空間的・時間的に複雑な制御を受けて,最終的に呼吸機能を中心とした種々の機能を発現するようになる,現在,肺発達の分子機能の解明は,上皮と間葉との相互作用(epithelial-mesenchymal interac—tion)を中心に進められており,細胞外基質(extracellular matrix)と液性因子(soluble fac—tor)の影響の両面からの検討がなされている.これまでに上皮や間葉で合成される多数の細胞外基質と液性因子が同定されているが,各因子間の相互作用は複雑であり,その解明は今後の課題となっている.
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.