今月の臨床 腫瘍マーカーは何を語るか
治療戦略への応用
1.卵巣癌の治療計画と効果判定
矢島 正純
1
,
岡村 恵子
1
,
武田 佳彦
1
1東京女子医科大学産婦人科
pp.176-179
発行日 1998年2月10日
Published Date 1998/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903173
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卵巣癌はその半数以上がIII〜IV期の進行癌でみつかるため,女性性器癌のなかでは予後の悪い癌のひとつである.シスプラチンを中心とした多剤併用療法により,卵巣癌の予後は改善されたとはいえ依然として進行癌の予後は悪く,頭うちの感がある.本稿ではこのような現状をふまえ,腫瘍マーカーが治療計画を立てるうえで果たしうる役割について述べるとともに,治療効果判定を行う際にマーカーがいかに関与しうるかを述べる.
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