Japanese
English
研究と報告
痙性の治療効果の判定
Evaluation of treatments for spasticity
山崎 忠
1
,
鈴木 貞夫
2
,
藤沢 しげ子
2
,
渡辺 洋
3
,
保坂 昭治
3
Tadashi YAMAZAKI
1
,
SUZUKI Sadao FUJISAWA Shigeko
2
,
WATANABE Hiroshi HOSAKA Shoji
2
1リハビリテーション学院
2慶応義塾大学病院
3伊豆韮山温泉病院
pp.58-61
発行日 1969年12月9日
Published Date 1969/12/9
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100274
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緒言
中枢神経系疾患の治療をどの分野からながめても,必ず問題になるのは筋緊張異常であろう.特にわれわれPTの分野にとって,これの運動機能に対する影響が重視されるのは,人間の活動の大部分が運動に依存していることを考えれば当然といえる.これに対しては種々の治療法および検査法が試みられているが,その効果判定もあわせて試みる必要があると思われる.
痙性の判定には電気的,機械的など種々の方法が考えられてきたが,われわれは重力による自然落下を利用して伸張反射を誘発し,各治療法における効果判定を力学的観点から試みた.
対象とした症例はにCVAよる片麻痺患者10例を無作為に抽出したもので,いずれも下腿は正常なROMを有し,平均年齢58.5歳,Brunnstromの自然回復段階は2以上であった.
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