今月の臨床 抗癌剤
効果判定法
8.卵巣癌化学療法の病理学的効果判定
蔵本 博行
1
,
上坊 敏子
1
,
泉 貴文
1
,
角田 新平
1
Hiroyuki Kuramoto
1
1北里大学医学部産婦人科
pp.1184-1186
発行日 1992年10月10日
Published Date 1992/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901029
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卵巣悪性腫瘍の治療においては,手術的に腫瘍を可及的に摘出した後に抗癌剤を投与するのが治療の基本となっている。しかし,進行した症例では,試験開腹に終わったり,化療を先行せざるを得ないこともある。このような症例では,化療の効果を待って手術を施行する1)が,この時点での腫瘍に対する抗癌剤の病理学的効果を適切に判定することは,その後の抗癌剤の選択にとって大きな意義を有するものと考えられる。われわれは,日本癌治療学会と日本産科婦人科学会の「卵巣癌の組織学的効果判定基準」にのっとって判定してきたので,その実際と成績を報告する。
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