今月の臨床 先天異常をどう診るか
胎児試料からの診断—合併症を減らすには
2.羊水穿刺
松本 雅彦
1
,
渡辺 通子
2
1大阪市立総合医療センター産科
2大阪市立総合医療センター保健相談室
pp.18-21
発行日 1998年1月10日
Published Date 1998/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903134
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羊水穿刺は古くより行われてきた手技であるが,かつては比較的特別な手技とされてきた.しかし現在では,先天異常の出生前診断や異常妊娠の際の胎児管理など応用範囲も広く,産科臨床において欠くべからざる手技となっている(表1).目的は異なっても基本的な手技は同じであるが,ここでは妊娠中期に先天異常の出生前診断の目的で行われる遺伝的羊水穿刺genetic amnio—centesisについて,筆者らの経験をもとに,起こりうる合併症とそれを減らすための留意点を中心に述べる.
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