今月の臨床 イラスト 小手術
穿刺
8.羊水穿刺
末原 則幸
1
1大阪府立母子保健総合医療センター産科
pp.701-703
発行日 1995年6月10日
Published Date 1995/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902145
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羊水穿刺は,①羊水中の胎児由来細胞を用いた染色体分析や酵素の測定による代謝異常症の診断,②羊水中の代謝物質や酵素の測定による代謝異常症の診断,③L/S比の測定などの胎児成熟度判定,④羊水の吸光度測定による血液型不適合妊娠の重症度の判定,⑤羊水培養による子宮内感染の診断,⑥羊水過多の治療,⑦羊水内に色素を注入し破水の診断,⑧羊水過少時の羊水注入などの目的で行われ,産科管理上欠かせない手技である.しかし時に高位破水や胎盤早期剥離,子宮内感染などを起こしたり,陣痛を誘発することもあるため,その手技には十分習熟し,かつ慎重な実施が求められる.
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