今月の臨床 エコーガイド下で何ができるか
産科
1.羊水穿刺
川鰭 市郎
1
,
玉舎 輝彦
1
1岐阜大学医学部産婦人科
pp.508-509
発行日 1997年5月10日
Published Date 1997/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409905027
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羊水穿刺は1961年にLileyらによって,血液型不適合胎児の赤芽球症の診断において,最初に診療上の有用性が指摘された1),以来さまざまな胎児情報をもたらす検査法として施行されてきたが,超音波画像診断装置の開発によりその安全性が高まり.現在では広く普及している.
羊水穿刺の適応は表1に示したように多岐にわたっている,近年は臍帯穿刺による胎児血の分析が可能となり,羊水穿刺よりも精度の高い情報が得られる場合もあるが,手技の難易度は羊水穿刺が圧倒的に容易であり,今なお羊水穿刺の有用性は十分評価されるものである.ここでは検査法として胎児染色体分析について,また治療法として羊水過多に対する羊水穿刺について述べる.
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