今月の臨床 先天異常をどう診るか
胎児試料からの診断—合併症を減らすには
1.絨毛採取
大濱 紘三
1
,
三春 範夫
1
1広島大学医学部産婦人科
pp.14-16
発行日 1998年1月10日
Published Date 1998/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903133
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絨毛採取法は妊娠初期(9週〜11週)に絨毛組織の一部を採取する方法で,欧米では本法を用いた出生前診断法は1980年代から普及しはじめた.わが国でも欧米にやや遅れて臨床に導入され,現在では年間150例程度実施されている.本稿では絨毛採取に伴う出血,流産,感染などの合併症を減らすうえで重要となる採取法や実施の時期を中心に概説する.
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