今月の臨床 婦人科における検査法—有用性と再評価
腫瘍
3.CT, MRIで子宮頸癌の子宮外進展はわかるか
高橋 康一
1
,
東 眞
1
,
中村 幸雄
1
1杏林大学医学部産婦人科
pp.944-948
発行日 1997年9月10日
Published Date 1997/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903027
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
子宮頸癌病巣は,CTでは正常頸部間質と癌組織の間にdensityの差がないため,両者を識別することはできないが,MRIではT2強調画像において,前者がlow intensityに,後者がhigh inten—sityに描出されるため,これを識別することが可能である.読影に習熟すると,CT, MRIの子宮外進展評価における精度の差は一般に考えられるほど大きくない.本来であれば,CTとMRIの所見を対比し,詳細に論述すべきところであるが,紙数が限られているため,以下に今後より広く用いられていくであろうMRIを中心に概説する.
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.