今月の主題 ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)と子宮頸癌
総説
子宮頸癌の発生・進展とHPV感染
植田 政嗣
1
,
田路 英作
2
,
野田 定
1
Masatsugu UEDA
1
,
Eisaku TOUJI
2
,
Sadamu NODA
1
1大阪がん予防検診センター婦人科検診部
2大阪がん予防検診センター検査科
キーワード:
子宮頸癌
,
CIN
,
HPV
Keyword:
子宮頸癌
,
CIN
,
HPV
pp.811-816
発行日 2007年8月15日
Published Date 2007/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101265
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子宮頸癌の発症因子であるhuman papillomavirus(HPV)は,現在100種類以上が知られているが,高リスク型と低リスク型に分類され,高リスク型の持続感染が頸癌の発生に密接に関連する.頸癌検診の際,高リスク型HPVの有無をチェックすることは,前癌病変の管理や治療方針の決定に非常に役立つ.本稿では子宮頸癌発生の自然史におけるHPV感染の意義,集団検診や術後再発予知におけるHPV-DNA検査の有用性等について,文献的考察を交えて概説する.
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