今月の臨床 乳房—管理のポイント
乳汁分泌
4.乳汁分泌の薬剤によるコントロール
青野 敏博
1
,
田村 紀子
1
1徳島大学医学部産科婦人科
pp.888-890
発行日 1996年7月10日
Published Date 1996/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902588
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
乳汁の分泌は,プロラクチン(PRL)による乳汁の産生と,オキシトシン(OXT)による射乳によって支えられている1).したがって乳汁分泌が不良な母親ではPRLの分泌を高める必要があり,種々の理由により母乳哺育ができない褥婦ではPRLの分泌を抑制すればよい.
本稿ではPRL分泌を促進する作用のあるスルピリドによる乳汁分泌の増加と,PRL分泌を抑制する薬剤として最近利用できるようになったテルグリドによる乳汁分泌の抑制について述べる.
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.