今月の臨床 乳房—管理のポイント
乳汁分泌
3.乳汁分泌の促進をどうするか
堀内 勁
1
1聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院周産期センター新生児部門
pp.885-887
発行日 1996年7月10日
Published Date 1996/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902587
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母乳哺育率は本来的には95〜99%に可能であるといわれているが,わが国では生後1か月時の母乳哺育率(混合栄養を含む)は約45%程度といわれており,妊婦は自分の子を母乳で育てたいと思っても,実際に母乳哺育ができると確信しているものはきわめて少ない.このような事態に至った一因は,出産直後の母子分離と時間授乳を原則とする施設分娩・母子異室制にあると思われる.そこでWHO/UNICEFFの推進する母子同室と頻回授乳による乳汁分泌促進1)について概説する.
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