特集 乳房
[Overview]乳汁分泌のホルモンによる調節
青野 敏博
1
,
苛原 稔
1
,
東 敬次郎
1
,
植田 敏弘
1
Toshihiro Aono
1
1徳島大学医学部産婦人科
pp.541-549
発行日 1990年7月10日
Published Date 1990/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900121
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幼小児期には小さな乳頭のみであった乳房が,思春期になると発達しはじめ,17〜18歳までにはほぼその大きさ,形が完成する。また妊娠中には乳房は著しく増大するが,乳汁の分泌は開始せず,産褥期になってはじめて乳汁分泌が始まり,日を追って分泌量が増加する。乳腺に蓄えられた乳汁は,児の哺乳刺激によって乳管へ射出され,乳房外へも排出される。
このような一連の現象は,エストロゲン,プロゲストーゲンなどの性ステロイドホルモン,プロラクチンやhPLなどの蛋白ホルモン,オキシトシンなどのペプチドホルモンの動きによって支えられている。
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