Q&A
糖尿病合併妊娠の胎児管理は?
武久 徹
1
1武久産婦人科医院
pp.785-787
発行日 1994年6月10日
Published Date 1994/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901787
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
Q 糖尿病合併妊娠(糖尿病妊娠)では羊水量が多い症例があり,正常羊水量でも胎児が安全と言えないと思うのですが,糖尿病妊娠の胎児管理試験は何を行うのが良いのでしょうか? (徳島市YT生)
A 現在,分娩前胎児管理試験として,羊水量測定(amniotic fluid index:AFI使用)とnonstress test(NST)の組み合わせ(Modified biophysical profile:MBP)が,最も簡単で信頼度の高い検査方法と考えられています.当院の統計でも,1987年9月から1993年12月までに5,917回のMBPを行い,この間4例の分娩前胎児死亡(5,821分娩中)がありましたが,分娩前胎児管理試験施行前に胎児死亡に至った3例を除くと,MBPの結果は正常だったにもかかわらずその後に子宮内胎児死亡に至った例(falsenegative)は1例であることからも,MBPの信頼度の高さが明らかです.
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.