今月の臨床 産婦人科医に最低限必要な正期産新生児管理の最新知識(Ⅱ)―母体合併症の影響は? 新生児スクリーニングはどうする?
母体合併症
糖尿病合併妊娠母体児の管理
佐藤 洋明
1
,
伊藤 璃津子
1
1自治医科大学附属さいたま医療センター周産期科新生児部
pp.898-906
発行日 2020年9月10日
Published Date 2020/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210139
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
●糖尿病母体児の本態は,糖供給遮断からの低血糖だけではなく,胎児高インスリン血症に基づくembryopathyである.
●多くは出生前診断がついているので,出生後はただちに少量・頻回授乳を開始する.
●遷延する哺乳障害や嘔吐は,糖尿病母体児が呈するすべての症状を悪化させるため,新生児医療施設への搬送を考慮する.
Copyright © 2020, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.