産科内分泌学入門・21
糖尿病合併妊娠
安水 洸彦
1
,
加藤 順三
1
1山梨医科大学産婦人科
pp.1050-1054
発行日 1984年12月25日
Published Date 1984/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206565
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ブドウ糖は胎児の発育に最も重要なエネルギー源である。そこで,妊娠時の母体はみずからの糖代謝機構を変化させ,児に十分なブドウ糖を供給できるよう適応していく。
このため,逆にいえば妊娠母体は糖尿病が発生しやすい環境にある。非妊時にはまったく糖尿病のない婦人が,妊娠中は血糖負荷テストで異常値を示したり,時には臨床的に明らかな糖尿病を発症することはしばしば観察される。
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