Japanese
English
第1土曜特集 1型糖尿病――診療と研究の最前線
診療上の課題
1型糖尿病合併妊娠の管理
-――指標をもって治療を行う
Management of pregnancy with type 1 diabetes
朴木 久恵
1
,
中條 大輔
1
,
戸邉 一之
1
Hisae HONOKI
1
,
Daisuke CHUJO
1
,
Kazuyuki TOBE
1
1富山大学医学部第一内科
キーワード:
1型糖尿病合併妊娠
,
計画妊娠
,
持続血糖モニタリング(CGM)
,
インスリンポンプ療法(CCSII)
Keyword:
1型糖尿病合併妊娠
,
計画妊娠
,
持続血糖モニタリング(CGM)
,
インスリンポンプ療法(CCSII)
pp.642-647
発行日 2022年5月7日
Published Date 2022/5/7
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28106642
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
妊娠は糖代謝に影響を与える.妊娠中のホルモンの変化によりインスリン抵抗性が悪化し,血糖変動が生じ,インスリンの必要量は急激に上昇する.一方で,糖尿病合併妊娠では妊娠前に良好な血糖コントロールを達成して “計画妊娠” することが重要であり,妊娠中も血糖コントロール不良は母児合併症のリスクとなるため,特に厳格な血糖管理が必要である.近年,1型糖尿病合併妊娠はインスリン頻回注射療法(MDI)だけでなく,インスリンポンプ療法(CSII),リアルタイム持続グルコースモニター(rtCGM),SAP(sensor augmented pump)などの機器が使用できることにより血糖を安定させやすくなった.本稿では,妊娠中の指標を確認しながら概説する.
Copyright © 2022 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.