今月の臨床 早期癌—診療ストラテジー
子宮体癌
治療
19.単純子宮全摘出の適応限界
和泉 滋
1
,
矢野 方夫
1
,
山岡 完司
1
1国立東京第二病院産婦人科
pp.766-767
発行日 1994年6月10日
Published Date 1994/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901780
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子宮体癌の新しい進行期別分類(FIGO,1988)に,摘出子宮の病理組織所見の組織分化度と筋層浸潤の深さ,骨盤と労大動脈リンパ節所見が導入されたことは,これらが,子宮体癌の予後因子として重要であることを示している.したがって,体癌の治療は摘出物の病理組織所見より予後因子を分析し,それに基づいて,進行度別の個別的治療を手術,放射線治療,癌化学療法を組み合わせて行うのが原則となる.
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