Japanese
English
綜説
前立腺全摘除術の適応と限界
Indication and Limitation of Radical Prostatectomy
岡田 清己
1
,
清滝 修二
1
,
佐藤 安男
1
Kiyoki Okada
1
,
Shuji Kiyotaki
1
,
Yasuo Satoh
1
1日本大学医学部泌尿器科学教室
1Department of Urology, Nihon University School of Medicine
キーワード:
前立腺腫瘍
,
前立腺摘除術
Keyword:
前立腺腫瘍
,
前立腺摘除術
pp.369-379
発行日 1991年5月20日
Published Date 1991/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413900305
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前立腺癌の根治療法としての前立腺全摘除術は幾多の変遷を経て,再び注目されることとなった.そのきっかけとなったのは,骨盤内の解剖が詳細に観察され,手術手技が容易となったことからである.しかし,前立腺全摘除術の適応に関しては,いまだ定まった見解は得られていない,今回,臨床病期別に,その再発率,生存率,転帰をみたとき,どれが前立腺全摘除術の適応となるかを検討した.StageA1は定期的な検査を行いつつ経過観察する.stage A2,B1,B2は局所癌であり最もよい対象である.進行癌としてのstage C,D1は内分泌療法などを併用して前立腺全摘除術を行えば,十分に良い成績が得られることが期待でき,これらも全摘除術の対象と考えた.
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