今月の臨床 早期癌—診療ストラテジー
子宮体癌
治療
20.進行度とリンパ節郭清の必要性
矢島 正純
1
,
種村 健二朗
1
,
園田 隆彦
1
1国立がんセンター中央病院婦人科
pp.768-769
発行日 1994年6月10日
Published Date 1994/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901781
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1988年に改訂されたFIGOの子宮体癌臨床期別分類(以下新分類)では,骨盤(および/または腹大動脈)リンパ節に転移が認められた症例はIIIC(またはIV)期に属することになる.われわれの成績では,IIIC期症例はI-II期症例と比較して,またIII期の中でも,IIIA期症例と比較して有意に予後が悪く1),リンパ節転移は重要な予後因子のひとつと考えられるが,リンパ節転移の有無を術前に診断することは必ずしも容易ではない.
今回は早期癌の特集であるので,リンパ節郭清の必要性と共に,郭清を省略しうる可能性についても言及したい.
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