今月の臨床 不妊症はどこまで治せるか
ARTの問題点
24.子宮内膜症婦人のARTの工夫
石川 元春
1
,
星合 昊
1
1近畿大学医学部産婦人科
pp.195-197
発行日 1994年2月10日
Published Date 1994/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901620
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子宮内膜症を伴う不妊症の治療法には,薬物療法・腹腔鏡または開腹術による手術療法が広く普及しているが,ARTもその選択肢の一つとして挙げられる.ARTは両側の卵管閉塞を伴うような重症子宮内膜症のみならず,比較的軽症でありながら薬物・手術療法により妊娠に至らない難治性不妊症の治療法として有力な方法である.日本産科婦人科学会の年次報告によれば,1991(平成3)年度に国内で行われたARTの17.0%は子宮内膜症が主適応であった1)(表1).
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