症例
子宮頸癌を発症した腎移植患者に対する根治手術についての一考察
藤原 葉一郎
1
,
広瀬 敏行
1
,
本部 正樹
1
,
藤沢 秀年
1
,
中根 佳宏
2
,
井岡 二朗
2
1近江八幡市民病院産婦人科
2近江八幡市民病院外科
pp.113-116
発行日 1994年1月10日
Published Date 1994/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901594
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子宮頸癌la期を発症した44歳の腎移植患者に対して拡大子宮全摘手術を施行した.
一般に腎移植では,移植腎を腸骨窩に留置する腸骨窩異所性腎移植術式が標準的な術式となっており,子宮頸癌に対する根治手術の術野とほぼ一致している.このため,今回の手術では腎移植の術式を詳細に理解した上で,慎重な手術操作が必要とされた.そこで術前後の管理とともに術式に対する考察を行った.
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