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荻野久作博士在新潟50周年記念会特別講演
子宮頸癌の根治手術における2,3の重要問題とその解決法
Some important problems on the operation carcinoma of the uterine cervix, together with the solution
小林 隆
1
Takashi Kobayashi
1
1東京大学医学部産婦人科学教室
pp.952-954
発行日 1965年12月10日
Published Date 1965/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203381
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はじめに
本日は私のもつとも敬愛申上げる荻野久作先生の在新50周年記念会に出席と講演の機会を与えられましたことは誠に光栄の至りで,荻野先生はじめ関係各位に深く感謝致します。荻野先生には益々御健勝でいらつしやるのを拝見致しまして衷心よりお慶び申上げます。先生は人の排卵の時期に関する研究で世界に名を馳せられましたが,一方子宮頸癌の手術療法の研究においても極めてオリジナルな研究を次々と発表され,わが国のこの方面の研究発展に大きな功績を積まれたことは周知の通りであります。先生が確か昭和15年に発表された岡林術式に関する新しい解釈に基く術式の解説(その意味では荻野法といつてよい)の論文によつて私自身の子宮頸癌手術療法に関する研究の端緒が与えられたのを今日も感慨深く想出す次第であります。そうして本日はその研究の一端を直接先生にお聞き願えるのは私にとつてこの上ない喜びであります。
さて子宮頸癌の手術療法の歴史を顧ると紆余曲折に豊んでいますが,今日もなお大きな価値をもつていることは周知の通りである。
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