特集 産婦人科手術のポイント
V.手術手技--婦人科
子宮頸癌根治手術—Ia期
杉森 甫
1
1九州大
pp.946-947
発行日 1975年12月10日
Published Date 1975/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205285
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子宮頸癌の根治手術としては岡林式広汎性子宮全摘術が一般に行なわれている。本術式は治癒性に関しては不動の地位を有するものの,多少のriskを伴うことと尿路系合併症,後遺症の多いことが欠点とされる。そこで,Ia期というきわめて初期の癌に対しては,患者の術後の社会復帰を考慮に入れた場合,もう少し切除範囲を縮少してもよいのではないかという考えから,筆者らはIa期に対しては準広汎全摘術およびリンパ節廓清術(われわれは拡大単純全摘術と呼称してきたが,この種の術式は準広汎全摘術と呼ぶことに日産婦学会子宮癌委員会で申し合わされた)を根治手術として施行しているので,その要点について説明する。
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