特集 産婦人科手術のポイント
V.手術手技--婦人科
子宮頸癌根治手術—前方操作,とくに尿管処理
竹内 正七
1
1新潟大
pp.952-953
発行日 1975年12月10日
Published Date 1975/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205288
- 有料閲覧
- 文献概要
子宮頸癌根治手術は,先人のたゆまざる努力により,今日ほぼ美しいまでに,完成されたと言えよう,しかし,尿路系の障害防止のための安全な術式という意味では,まだ若干の問題を残している。換言すれば,出血量も少く,しかも,根治性をもつていながら,尿管瘻や尿管水腫の発生を,ほぼ起こさないような術式の確立という意味では,①前層剥離のための侵入門の発見法,②後層処理のための侵入門の選択などに,解剖学的合理性を追究する余地を残していると考える。
Copyright © 1975, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.