今月の臨床 新しい薬物療法をさぐる
薬物療法プラクティス
5.多嚢胞性卵巣症候群の排卵誘発
水沼 英樹
1
1群馬大学医学部産科婦人科
pp.29-31
発行日 1994年1月10日
Published Date 1994/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901567
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
多嚢胞性卵巣(PCO)は内分泌学的には高LH血症,高アンドロゲン血症を合併した排卵障害疾患であり,臨床的に高い排卵率にもかかわらず,妊娠率が低く,また早発黄体化や卵巣過剰症候群(OHSS)などの合併症を起こしやすいという特質を持っている.したがってPCOの排卵誘発法は,いかにして高い妊娠率を獲得し,またいかにして合併症を防ぐかという点に集約される.本稿ではこれらに関し,とくにpure FSH療法およびGnRHアゴニストとpure FSH製剤の併用療法について概説する.
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.