今月の臨床 治療にてこずる感染症
C型肝炎
13.C型肝炎患者の取扱い
大越 章吾
1
,
上村 朝輝
Syogo Ohkoshi
1
,
Tomoteru Kamimura
1新潟大学医学部第三内科
pp.1074-1075
発行日 1993年9月10日
Published Date 1993/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901438
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C型肝炎ウイルスは1本鎖のRNAウイルスであり,その塩基配列の類似性よりフラビウイルス属に近似のウイルスと考えられている。いまだウイルス粒子の詳細な構造は不明であるが,表面にエンベロープ蛋白を有し,内部にRNAを取り囲むコア蛋白を持つ粒子であることが想定されている。またクロロフォルム処理によって感染性がなくなるという実験的事実も知られている。本項ではこれらをふまえて,種々の状況における感染予防上の注意点について概説する。
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