今月の臨床 産婦管理—on callに応える
分娩室
24.臍帯巻絡
越野 立夫
1
,
朝倉 啓文
1
Tatuo Koshino
1
,
Hirobumi Asakura
1
1日本医科大学附属第一病院産婦人科
pp.987-989
発行日 1993年8月10日
Published Date 1993/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901413
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臍帯巻絡は,約25〜40%の分娩時に観察され,最も頻度の高い臍帯の異常である1)。臍帯巻絡があると,分娩時に臍帯圧迫の原因となり,変動性一過性徐脈(variable deceleration:VD)や遷延性徐脈などの出現頻度が高くなる。したがって,臍帯巻絡のある児の分娩では,われわれ産科医はVD出現による胎児仮死発症に対してつねにoncallの状態にいることを意識していなければならない。症例を提示し考えてゆく。
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