Japanese
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臨床統計
臍帯巻絡について—当科最近5年間の臍帯巻絡例統計
Coiling of umbilical cord (Its statistical observation during the past five years in our clinic)
鈴村 正勝
1
,
中井 嘉文
1
,
町田 純一
1
Masakatsu Suzumura
1
1東京大学産科婦人科学教室
pp.866-871
発行日 1960年9月10日
Published Date 1960/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202285
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Ⅰ.緒言
臍帯巻絡は分娩時屡々見られ,臍帯巻絡による分娩障害,児死亡例等多くの報告があるが,実際の臍帯巻絡の分娩に及ぼす影響については明らかにされていない。即ちわれわれが臍帯巻絡を観察出来るのは分娩後子宮外においてであつて,母体内における臍帯巻絡の状態を観察することは胎児表面造影法等を用いない限り困難である。われわれは当科に於ける最近5年間の臍帯巻絡例の統計を行い,之を下記の如き種々の点について検討を加え,更に文献的考察を行なつて臍帯巻絡の分娩に及ぼす影響を明らかにしようと試みた。
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