今月の臨床 良性卵巣腫瘍—治療方針
診断
卵巣嚢腫の鑑別
6.CTスキャン
安田 允
1
Makoto Yasuda
1
1東京慈恵医科大学附属柏病院
pp.255-257
発行日 1993年3月10日
Published Date 1993/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901200
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卵巣腫瘍における画像診断は近年急速な進歩,普及を遂げ,日常診療上大きな貢献をなしている。卵巣腫瘍の確定診断には当然のことながら病理組織診によるが,腫瘍割面に対する視診に習熟すれば良・悪性の鑑別ばかりでなく,組織型も推定することが可能である。その点,CTスキャンによる腫瘍の横断像は,実際の肉眼的腫瘍割面を反映していることから,術前診断の有力な根拠となる(表1)。
本項では卵巣?腫のCTスキャンを中心に解説を加えるが,超音波,MRIの画像診断や腫瘍マーカーなどを組み合わせることにより,正確な鑑別診断をすることが望ましい。
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