今月の臨床 子宮全摘出術—私のコツ
準広汎性子宮全摘出術
13.基靱帯の切断
小澤 満
1
Mitsuru Ozawa
1
1国立大阪病院産婦人科
pp.172-174
発行日 1993年2月10日
Published Date 1993/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901181
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Ia期癌が多数発見されるようになって,これに対応すべき術式として準広汎性子宮全摘術(準広汎と略す)が提唱された。
子宮頸癌取扱い規約によれば準広汎は「前部子宮支帯前層を切断し,尿管を側方に寄せた後に全子宮支帯と腟壁を子宮頸からやや離れて切断する」と説明されている。ここにいう前部子宮支帯前層の切断とはいわゆる尿管トンネルの部で膀胱子宮靱帯前層を切断しトンネルを開放することと理解されている。
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