今月の臨床 漢方薬—西洋医薬との使い分け
婦人科疾患
19.抗がん剤の副作用防止
西村 治夫
1
,
今村 和夫
1
Haruo Nishimura
1
,
Kazuo Imamura
1
1久留米大学産婦人科
pp.1460-1461
発行日 1992年12月10日
Published Date 1992/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901117
- 有料閲覧
- 文献概要
シスプラチンの登場により,婦人科癌に対する抗がん剤の使用頻度は年々増加の傾向を示している。
とくに進行癌が多数を占める卵巣癌では,手術のみで完治することは望めず,術後の化学療法に依存せざるを得ない。最近,卵巣癌に対してはDose intensity theoryが展開され,いかに短時日に高濃度の抗がん剤を投与し得るかが,予後を左右する因子として注目を浴びている。また,寛解後も周期的に抗がん剤投与をくり返し,長期予後の改善を計ろうとする試みも導入されつつある。
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.