増刊号 産婦人科処方のすべて─すぐに使える実践ガイド
婦人科編
IV 腫瘍
抗がん剤副作用対策―悪心・嘔吐
高瀬 直人
1
,
松本 光史
1
1兵庫県立がんセンター腫瘍内科
pp.219-221
発行日 2014年4月20日
Published Date 2014/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409103719
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疾患の概要
抗がん剤における悪心・嘔吐は最もメジャーな副作用の1つである.婦人科領域では高リスクに分類されるシスプラチンをはじめ,中リスクのカルボプラチン,ドキソルビシン,イリノテカンなども悪心・嘔吐のリスクが高い薬剤である.抗がん剤治療が外来でできるようになり,多くの患者が外来で治療を受けるなかで,緊急入院の原因となる頻度が高いものの1つに悪心・嘔吐が挙げられる.抗がん剤治療を続けていくなかで患者の生活の質(quality of life : QOL)を落とさないためにも,悪心・嘔吐をうまくコントロールすることは非常に重要である.
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