特集 最新治療薬ガイド1990
Ⅰ.腫瘍治療剤
6.抗癌剤副作用防止用薬
波多江 正紀
1
1鹿児島市立病院産婦人科
pp.1058-1060
発行日 1990年12月10日
Published Date 1990/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900202
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□次硝酸ビスマス(BSN)
1.対象と処方例
シスプラチン(CDDP)を中心とした癌化学療法が広く実施されるようになり,嘔吐対策と並んで腎毒性防御が重要となってきた。従来より大量の補液によりCDDPが惹起する腎機能低下は防止し得ると考えられて来た。より安全,より少ない補液,患者拘束の短縮化,さらに可能であればより多量のCDDPを投与する目的のために次硝酸ビスマスが投与される場合がある。
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