増刊号 産婦人科処方のすべて─すぐに使える実践ガイド
婦人科編
IV 腫瘍
抗がん剤副作用対策―骨髄抑制
高瀬 直人
1
,
松本 光史
1
1兵庫県立がんセンター腫瘍内科
pp.216-218
発行日 2014年4月20日
Published Date 2014/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409103718
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疾患の概要
骨髄抑制は婦人科がんに限らず,多くのがんにおいて化学療法を行う際に問題となる疾患である.カルボプラチン+パクリタキセルなどのプラチナダブレットをはじめ,イリノテカンやトポテカン,ゲムシタビン,リポソーム化ドキソルビシンなど,卵巣がんや子宮体がん,子宮頸がんなどの婦人科がんで使われる薬剤では必発である.多くの薬剤では投与後10~14日目が好発時期であり,その時期のことをNadir(ナディア)と呼ぶ.次コース開始までには回復することも多いが,抗がん剤の投与回数が多くなればなるほど骨髄は疲弊していき,回復が遅くなることも知られている.
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