増刊号 産婦人科処方のすべて─すぐに使える実践ガイド
婦人科編
IV 腫瘍
抗がん剤副作用対策―急性過敏性反応
高瀬 直人
1
,
松本 光史
1
1兵庫県立がんセンター腫瘍内科
pp.213-215
発行日 2014年4月20日
Published Date 2014/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409103717
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疾患の概要
急性過敏性反応はカルボプラチンやシスプラチンなどのプラチナ製剤,パクリタキセルやドセタキセルなどのタキサン製剤のほか,ゲムシタビンやリポソーム化ドキソルビシンなどで起こることが知られている一種のアレルギー反応である.軽症な場合には皮疹や搔痒感,咽頭不快感などで休薬のみで軽快する場合もあるが,重症な場合には呼吸困難や血圧低下,意識障害などアナフィラキシーショックを起こすことがあり,薬剤によっては命にかかわることがある.早急かつ適切な対処が望まれる疾患である.
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