今月の臨床 漢方薬—西洋医薬との使い分け
妊・産・褥婦
12.便秘
成田 収
1
Osamu Narita
1
1成田病院
pp.1440-1442
発行日 1992年12月10日
Published Date 1992/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901105
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便秘は,産婦人科日常臨床の場で接する疾患のなかで,最も頻度の高いものの一つである。便秘症に対する西洋医薬の種類は,塩類下剤,膨張性下剤,浸潤性下剤,刺激性下剤など数多く発売されているが便秘症の人は,かなり長期間服用することになるので,連用に対する不安感,薬物依存性傾向による服用量の増加など問題点も多い。
その点,漢方薬には,常用に対する抵抗感が少なく常習性便秘などに適した治療薬といえる。
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